ポターヘ・デ・フリホール・ネグロ potaje de frijol negro [黒豆のポタージュ]

赤インゲン豆やイエローレンティルなど使う豆はいろいろありますが、フリホレス・ネグロ(黒豆)を使ったものが最も代表的で、このスープを白いご飯にぶっかけて食べます。
素朴でおなかに貯まる食べ応えのある庶民の味です。
キューバを統治していたスペインの料理は素材の持ち味を活かす
調理法をするため、現存するキューバ料理もその傾向が強い。
同じく元スペイン統治の南米料理が食べやすいのと同じです。
南米の唐辛子は種類が豊富。辛味が少なく、うまみが濃いものも多い。
キューバ人は海を隔ててお隣のメキシコなどと異なり、
辛い料理を受け付けないため、唐辛子アヒも料理のアクセントや
だしのような使われ方をします。この料理もそのひとつです。
さらに黒豆は豆自体の味も濃いので、肉などのうまみを加える必要もなく、
このスープに使われるのは豆と野菜とほんのちょっとのスパイスのみ。
バターなんか入らなくてもコクがあります。
ちなみに写真のポターヘはジャガイモも入ってました。
いうなればポターヘ・デ・フリホール・ネグロ・イ・ポタタかな。
ご馳走を食べ慣れた今の日本人にはどう写るのかわかりませんが、
きっとお袋の味なんだろな~。っていう優しい味わいのスープです。
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