ピリチ・チェヴィルメスィ piliç çevirmesi [鶏の丸焼き]
ローストチキン専門店では、ロースターを店頭に設置していて、「鶏焼いてるよ~」とその姿をお客にアピールしています。
ナイフですーっと切れるほど柔らかく骨離れもよい上に、味つけがシンプルなので、日本人旅行者にもウケがよい料理です。
トルコ料理の中でチェヴィルメスィという調理法は、中央アジア以来の
最も伝統的な調理法で、しばしば仔羊クズを丸焼きにしていました。
現在は仔羊の丸焼きは高価なレストランで食べる味になっていて、
一頭丸ごとは高いので、特定部位の塊を焼く料理にも変化しています。
羊に変わる安価な食材としてしばしば登場するのが雛鳥ピリチ。
ヒンディーhindi (七面鳥)、カーズkaz(ガチョウ)、オェルデキördek(アヒル)なども丸焼きにされます。
さすがに子豚の丸焼きがないところはイスラム国家です。
アジアだとやっぱり丸焼きといえば豚ですよね。豚。(ムーハン [タイ] 、バビグリン [インドネシア] など)
この回転焼き以外でも鶏肉の調理法は羊とほとんど同じで、
網焼きにしたり、煮込んだり、詰め物(ドルマ)にしたりしますが、
羊料理は羊肉特有の臭みを消すためにスパイスを多用した濃い味つけが多いのに対し、
鶏肉や魚になるとぐっと味つけがシンプルになります。
そして、ちょっと田舎に行くと、鶏肉自体がものすごくうまみがある地鶏で
ぷりぷりとした歯ごたえと、ジューシーな肉汁が溢れ涙が出そうに美味いです。
この料理がケバブなどと違ってよいところは、全ての部位を食べられることです。
特に外側の鶏の皮がパリパリっに焼けているので、香ばしさが違います。
「鶏肉丸ごとなんて食べられないよ!」と言う人も安心。半羽から注文できます。
脂をポタリとしたたりながらこんがり焦げた鶏肉を見かけたら、ふらりと立ち寄ってみて。
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