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インドネシア料理

本の5倍もの国土をもつ巨大な島嶼国家インドネシア。 地域ごとに異なる気候風土、多様な民族がそれぞれ独特の文化を持ち、さらにアラブ、ヨーロッパ、インド、中国などとの諸外国との貿易を通じて各国の食文化ももたらされ混じり合いました。
またインドネシアは法律で信仰が義務づけられているため、宗教の戒律も食事に強く影響します。
日本は江戸時代ごろに傭兵や大工、左官工などが、太平洋戦争時には日本軍がインドネシアに進出したわけですが、日本の食文化は全くと言っていいほど伝わっておらず、日本が今のインドネシア食文化に影響を与えたのは 戦後にできた加工食品である味の素とインスタント麺くらい。
海に囲まれて魚をよく食べる国です。かつての日本人も素直に現地の食事に順応したのかもしれませんね。 日本の食事も昔は質素でしたし。(その前に貿易で行くのとは意味も違うけど。)



インドネシア料理の主な特徴

ナシ・プティ 白いご飯
■米が主食。米がなければご飯ではない。
食事は山盛りのご飯と味の濃いおかずを組み合わせる。
パンや麺は間食。食事の合間のおやつで食事にはならない。
おめでたい席ではお赤飯ならぬ黄色いご飯ナシ・クニンを食べる。
黒米、赤米は主にデザートに使われる。
■サンバルと呼ばれるチリソースを使う。
唐辛子やキダチトウガラシを使った辛いチリソース。
各自が料理を好みの味に整える調味料。
民族に関わりなく家庭、屋台などで一般的に使われる。
家庭で手作りされるほか、瓶詰めも広く普及し、種類も豊富。 イカン・バカール ikan bakar 焼き魚
■魚介類をよく食べる。
気温が高く傷みやすいので揚げたり味を濃くしたり、
唐辛子の殺菌効果を利用して辛くして食べることが多い。
淡水魚、海水魚、タウナギ、タニシ、小エビなど魚介類は豊富。
塩干魚は塩抜きして調味料代わりに野菜料理に和えることもある。
塩干し、魚や魚卵を薫製にして日持ちをよくする加工法も使われる。
鰹の産地スラウェシ島では鰹だしの味つけもあり日本人の口に合う。 インドネシア家庭料理 バンダ島
■肉はどちらかといえばご馳走である。
鶏肉、鶏卵を除くと肉料理は特別なご馳走。
特に牛、水牛、羊、山羊の肉や臓物は日常的には食べない。
ムスリムが多いためほとんどの島で豚肉は手に入りにくいが、
キリスト教徒やバリヒンドゥでは豚肉は重要な食肉である。
■スパイスや香菜をよく使う。
多種多様のスパイスを料理ごとに調合して味つけに使う。 ワルンの一角に並ぶクルプックの入った瓶
■澱粉の揚げせんべいを食事に添える。
キャッサバ澱粉のふんわりとした揚げせんクルプックが代表的。
きちんとした献立はクルプックが添えられないと完成しない。
キャッサバの他、グネツムの実や餅米などを使ったせんべいもある。
■中国由来の加工食材、調理法が定着している。
豆腐、醤油などはしばしば食べられ、欠かせない食材といえる。
簡単な料理では「醤油+味の素」という組合せによく出会う。
■料理、お菓子共に甘味付けにグラ・メラッが欠かせない。
ココヤシ、砂糖椰子、新羽椰子などから作った砂糖。
花序液を煮詰めたままで料理やお菓子に使う。
西洋風のお菓子やコーヒーなどには精白してから使う。 芋のパンケーキ
■芋類の種類が豊富。
おかずとして食べるもの、澱粉せんべいを食事に添えるもの、
カリカリに揚げておやつとして食べるものが一般的だが、
東部には芋やサゴ椰子の澱粉を主食にする地域もある。
■地域ごとに多種多様な食文化を持つ。
国土が広く気候風土の違いで取れる食材が異なる。
貿易を通じて外国の食文化も複雑に入り込んでいる。
インド、中国、イスラム、西洋の影響が色濃い。
■イスラム教徒が多いためお酒が高価である。
人口の9割がイスラム教徒なので酒の需要が少ない。
お酒は売られているが種類も少なく、とても高価。

地域による特徴

インドネシアは赤道付近に広がる18,000あまりの島からなり、南北1,880km、東西5,110kmととても広大で、 ひとつの国でありながら気候風土も自然環境も様々です。
その環境から漁業はとても盛んですが、サンゴ礁が広がる青く澄んだ海もあれば、 1年中雨が多く陸から流れ込んだ栄養豊富な土で茶色く濁り、エビなどの養殖が盛んな地域もあります。
農作物は各島に土着のものだけでなく、ヨーロッパによる強制栽培からコーヒーやスパイスの産地になっているところもある。
気候風土だけでなく、歴史的背景も食文化に強く影響しています。
さらに古くからインドネシアに住んでいた土着の民族集団をプリブミと呼び、 中国系、インド系など外国系の民族と区別していて、民族集団による食文化の違いも色濃く残っています。

地域によるざっくりとした違い

■ジャワ島
椰子砂糖、ココナッツミルク、ピーナッツを多用した甘い料理が多い。
一方でジャカルタ東南のバンドゥン周辺に済むスンダ人の料理はサッパリしていて、
魚や肉料理の味つけも濃くない上に生の野草や木の芽を食べたりもする。
ジャワ東北にあるマドゥラ島の味つけはジャワ島やバリ島にも広がっている。
首都ジャカルタでは富裕層を中心として各国料理を楽しむレストランが豊富。
高級ショッピングセンターには寿司や焼き肉、弁当などの日本由来のものから
インドネシアの他島の料理を楽しむレストランまでが軒を連ねている。
■スマトラ島
西部のミナンカバウ人のパダン料理はインドネシア全土に広がっている。
スマトラ島はマラッカ海峡を通じてインドなどとも貿易が盛んだったため、
スパイスをふんだんに使ったスパイシーな料理が多い。
北部のアチェ人はスパイシーな味にさらに酸味を付けるという特徴がある。
また大麻を調味料として使ってきた歴史もありインドのバングラッシーを彷彿とさせる。
インドネシアに詳しい小松邦康氏の著書によると、
パダンではインドネシア一うまい中華料理を食べられるそうである。
地理的な環境も手伝って、中国人が多くこの土地に根付いたと推測する。
■バリ島
バリヒンドゥを信仰している人が多いため、食文化に特徴がある。
豚肉や豚肉の血を使った料理は祝祭日の特別料理に欠かせない。
他島では肉片を串刺しにしてやくサテ(焼き鳥)もバリではリリット(つくね)が一般的。
観光客向けの味つけの店がほとんどで、本格的なバリの味には簡単には出会えない。
■ヌサ・トゥンガラ諸島
ロンボク島のササッ人は唐辛子、トゥラシ(海老の発酵ペースト)、クミリなどから作る
サンバルを揚げた鶏肉、茹で空芯菜、揚げ茄子などと組み合わせて食べる。
レンバタ島では現在世界で唯一マッコウクジラ漁が行われており、
クジラ肉と交換で手に入れたトウモロコシやバナナなどが主食として食べられる。
■カリマンタン島
魚介類や野菜の煮込み、炒め物が食卓にあがることが多い。
中華料理に香辛料を加えてインドネシア風に根付いた料理も多い。
■スラウェシ島
北部のマナド周辺に暮らすミナハサ人は辛い料理が大好き。
辛味の強い赤唐辛子、青唐辛子をふんだんに使うため、
辛さが得意と自負する日本人でも多くの人が降参する。
リチャリチャと呼ばれる唐辛子とトマトベースのソースを使った料理は
バリなどでも食べられるが、観光客&バリ人向けにマイルド仕上げと思われる。
キリスト教徒が多く、犬、食用ネズミ、蛇なども食べる。
鰹漁が盛んで鰹味の料理もあり、辛くない料理は日本人の舌にストライク。
魚をよくたべ、南部のマカッサルなどシーフードが最もうまいとも言われる。
■マルク諸島
魚介類をよく食べる。茹でたり焼いたり薫製にしたり調理法はきわめてシンプル。
サゴ椰子澱粉をお粥のようにしたものや茹でた芋などを主食にしている。
他の地域に比べてキリスト教徒の割合が多く、犬、蛙、鳩なども食べられている。
茹でた野菜を干し魚とレモンと和えたものなどシンプルさは和食に通ずる物があり、日本人好み。
大航海時代にオランダやイギリスがスパイス貿易の覇権を巡って争ったバンダ島もあるが、
現地の人たちはスパイスをほとんど使わない。踏んだり蹴ったりとはこのことだろう・・・。
ケナリと呼ばれるアーモンドの様なナッツを使って野菜と和えてガドガドにしたり、
ケナリ、唐辛子とニンニク、塩でソースを作り、魚や野菜にかけて食べたりもします。
(ケナリはスラウェシにもあります。隣り合ったスラウェシとマルクは食文化が似ている。)
■パプア島
芋類やトウモロコシ、サゴ椰子澱粉を主食にする人が多い。
おかずは魚が最も一般的だが、祭礼などでは豚や鶏を土中で蒸し焼きにしたりして食べる。
パプア島西部のインドネシア各地よりも南太平洋の島国と食文化が似ている。

インドネシア料理をもっと知る

日本でインドネシア料理と呼ばれる物はインドネシア全土で広く普及した一般的な料理を指すことが多く、 特に中華料理から変化した軽食類は屋台などで手軽に食べられるため、麺類や焼きめし、 や中華系シーフード、そして観光PRをがんばっているバリやジャワの料理が有名です。
日本の5倍の広さを持つ上に島なので陸地が分断されています。 その食文化の多様性は目を見張る物があります。

インドネシア料理を知るwebサイト

インドネシア料理レシピ集:スラマッ・マカン
 インドネシア料理のレシピ集。日本語のレシピサイトは少ないので貴重です。
tasty-indonesian-food.com(英語)
 スラバヤ出身のインドネシア女性によるインドネシア料理サイト。レシピも豊富です。
Indonesia Eats(英語)
 インドネシア料理レシピ。とにかく写真がきれいで美味しそうなのが秀逸!
マナド(メナド)料理 スラウェシ島マナドの情報ページ ニウル・ムランバイ
 スラウェシ島のマナド情報サイト。美味しそうなマナド料理を食べに行きたい!
インドネシア料理JAKARTA~インドネシアの首都ジャカルタ
 ジャカルタ発インドネシア在住、旅行のための一般情報。簡単な料理の紹介も。
Selera Klab インドネシア料理講座
 東京のインドネシア料理サークル。「作ってみたい!」と思ったら是非。

インドネシア料理を知る本

世界の食文化〈6〉インドネシア

おいしいインドネシア料理―家庭で作る本格レシピ50選

インドネシア料理―スパイスの宝庫の食をきわめる (アジア食文化紀行)

スパイスの歴史 (「食」の図書館)

食べる指さし会話帳 (8) インドネシア (ここ以外のどこかへ!)

世界の料理いただきまーす。 インドネシア・ベトナム

インドネシア料理 レシピ本

おいしいインドネシア料理―家庭で作る本格レシピ50選

世界のカレー料理

インドネシア食材を買う

アメ横大津屋スパイス・豆の専門店

スパイスと豆を60年扱うアメ横の老舗のオンラインショップ。
本格的なインドネシア料理を作りたくなったらスパイスの調合から入りたい。 扱っているスパイスの種類が豊富なこともさることながら、 ナシゴレンの素や調合済みのインドカレーミックスなども扱っているので、 本格的な味が楽しみたいけど料理は好きじゃないってひとにも重宝する。

世界の食材市場ニッショク


プロ向けの業務用食材からヨーロッパ、アジアの調味料まで幅広く扱うオンラインショップ。
インドネシア料理の材料は瓶詰めなどの加工調味料で他の店でも買える物ではありますが、 カルピスバターやイタリアのからすみなど珍しいラインナップを揃えていて、 インドネシア材料を買うのと一緒にまとめて買いたくなる食材がいっぱいあります。
こだわりの食材が豊富で間違いなく食卓を潤してくれる。

タイ料理インドネシア料理中華食材の通販:バリ・インダー

タイ料理、インドネシア料理、中華料理の食材やアジア雑貨の取り扱いが豊富なオンラインショップ。
日本の加工食品や乾物も取り扱っているので、まとめ買いで台所にストックできて重宝します。 調味料ひとつひとつは高くないけど、通販は送料がかかるのでまとめ買いできないと躊躇しますもん。

タグ : アジア料理 , インドネシア , インドネシア料理 , インドネシア料理の特徴 , 食文化概要

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