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山羌湯 shān qiāng tāng [キョンのスープ]

山羌湯  [キョンのスープ] アップ 山羌shenqiangは中国、台湾に生息する小型のシカの仲間でキョンと呼ばれます。湯tangはスープのこと。キョンのスープです。
台湾の原住民族はかつて山に住む物は山から、海に住む物は海から食材を獲ており、その山で獲れる獲物の一つがキョンです。
捕れた獲物を解体し、肉は煮たり焼いたりして食べ、骨の周りはスープにします。
生姜と塩をきかせたシンプルな味で、野性味あふれるキョンのうまみを余すところなく味わえる。人は他の生き物の命を頂いて生きてるのだなぁとしみじみするような味です。


山羌湯  [キョンのスープ]
山羌湯  [キョンのスープ]  の鍋
山羌湯  [キョンのスープ]  キョンの骨のアップ
キョンの太ももの肉(冷凍)
キョンの太もも部分の肉
山羌 キョンの写真
キョンの写真。(提供元
この料理は台湾の原住民族の一つであるプユマ族の行事で頂きました。
原住民族の食文化を表す言葉に「靠山吃山、靠海吃海」というのがありますが、 まさに猟にでてとってきた「山でとってきた山の幸」そのものです。
山では、山菜、猪、キョン、川魚、カワエビといったものを採取し、
その食材を食材本来の味を活かす形で調理されるため、
味付けが非常にシンプルで、日本人には食べやすい仕上がりです。

キョンのスープはキマメ(樹豆)と一緒に煮込むのが定番のようです。
原住民料理レストランでは山羌樹豆湯があったりします。

現在は、原住民族の風習も食文化も変化してきています。
昔のように狩猟や農耕のみで生活しているわけではありませんし、
狩猟も大猟祭などの年中行事の時でないと許可が下りないそうで、
年中行事でのみ食べられる特別な伝統料理になりました。

(原住民族料理を提供するレストランがあるので
 日本のように狩猟免許で猟をする人はいそうですが。)

この写真のスープはプユマ族の大猟祭で頂いた物で、
数日前から山ごもりをして狩りをしていた男たちが獲った獲物です。
以前、プユマの長老から山で獲った獲物はその場で解体し、
痛まないように加工すると聞いたことがあります。
肉は男たちがすべて山で食べてしまうのか、加工して持って下りるのか、
細かいとこまで確認するのを忘れましたが、いずれにせよ2回大猟祭に参加し、
2回とも鹿やキョンのスープを頂きました。貴重な機会でした。

ちなみにキョンは本来日本にはいない動物のようなのですが、
現在、八丈島や房総半島などに野生化して生息しているようです。
神奈川でも台湾リスなども幅をきかせていますし、日本の生態系を守るためにも
捕まえてスープになって頂くしかなさそうです。プユマの男たちに声かけましょかね~。(笑)

ちなみに右写真のキョンの太もも肉は台湾ではなく中国産です。(たぶん。)
まだ調理しておりませんが、とあるつてで手に入れました。
すごい太いんだけど、これどうすればよいですかねぇ?
(骨はスープにするしかないですねぇ。原住民のばあさんに教わるか。)

タグ : キョン , ジビエ , スープ , 伝統料理 , 原住民料理 , 汁 , 煮る , 鹿肉

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